肥満症/メタボリックシンドロームについて
肥満症というのは肥満により健康障害をきたすもので、内臓の異常だけでなく月経不順や思春期早発傾向、睡眠時無呼吸、そして周囲の目を気にして不登校になってしまうなどの心理社会的な問題を含みます。メタボリックシンドローム(※参考4)とは高血圧や脂質異常症、2型糖尿病、肝機能障害といった、肥満による代謝異常を指します。肥満症やメタボリックシンドロームは成人の疾患と思われがちですが、小児の肥満は近年増加傾向で、なおかつ成人肥満に移行することが多いです。そのため、生活習慣に気をつけてバランスのよい食事と適度な運動が必要です。当院では肥満症やメタボリックシンドロームの診療も行なっておりますので相談してください。
参考4
小児期メタボリックシンドロームの診断基準(6〜15歳)
①腹囲 | 腹囲80cm以上(小学生では75cm以上)、もしくは腹囲/身長が0.5以上 |
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②血清脂質 | 中性脂肪120mg/dL以上(食後2時間以降なら150mg/dL以上) HDLコレステロール40mg/dL未満 |
③血圧 | 収縮期血圧125mmHg以上 拡張期血圧70mmHg以上 |
④血糖 | 空腹時血糖100mg/dL以上(食後2時間以降なら100mg/dL以上) |
※①があり、②〜④のうち2項目を満たせば診断