• 2024年9月1日

亜熱帯化への対応

久しぶりのブログです。お盆が過ぎて朝晩はやや涼しくなりましたが、先週末からの異常な動きをする台風で大きな被害を受けられた地域もあります。もう熱帯性低気圧に変わったようですが、雨による被害はまだまだ警戒が必要ですね。

近年の高温化と熱中症患者の増加を受け、今年の4月28日から熱中症警戒アラートというのが発令されるようになりました。「災害級の暑さ」などの言葉が飛び交う中、今年も夏の高校野球が行われました。今回の大会でも地区大会でも熱中症予防のための工夫がされていたようですし、甲子園においては昨年から5回終了時のクーリングタイムが設けられ、今回は開会初日からの3日間だけ試験的に朝夕の2部制にされました。しかし、それでも下肢がつって球児が治療を受けるという事例が続出しました。

今のところはまだ比較的軽い程度の熱中症ですが、こうした小手先の対応ではいずれ重大な事故が起きることは避けられないでしょう。なぜなら、地球温暖化に対する世界的な取り組みは遅々として進まず、氷河の急速な消失などさらに温暖化が加速されている事実が次々と報告されており、これからも昔の夏が戻ってくることは期待できないでしょう。

亜熱帯化した日本ではもはや夏季の野外でのスポーツは生命の危険と背中合わせであり、発想を大きく転換しないといけないでしょうね。多くのクリアすべき課題はありますが、個人的な意見としては、全国高校野球については開催時期や回数も含めて抜本的な見直しが必要ではないかと思います。

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