- 2019年2月3日
インフルエンザ
猛威を振るっているインフルエンザですが、当院ではこの1週間は減少傾向にあります。とは言ってもまだまだ発熱の患者さんは多く、部屋の移動のために運動量が多い毎日が続いています。患者さんはやはり保育園や幼稚園のお子さんが多いですが、小学校低学年まで広がってきています。毎年のことですが救急を受診される患者さんも多いようで、1月の連休などはひどい時は6〜7時間待ちということです。これは世界的に見ると異常な光景です。
インフルエンザのお子さんの親御さんに説明していて驚くのは、「インフルエンザは薬を使わなくても治る病気です」と言うと、「そうなんですか !?」と返ってくることが少なくないことです。以前にもブログに書きましたが、インフルエンザは抗インフルエンザ薬を使わなくても治りますし、これまで使用されてきたお薬はせいぜい発熱期間を1.5日程度短くする程度の効果しかないことがわかっています。昨シーズンの途中から出てきた新薬はより早期に症状が改善することが期待されていますが、耐性ウイルスの出現率が高い可能性が指摘されており、慎重な投与が必要と言われています。さらに、抗インフルエンザ薬で早期にウイルスの増殖を抑えるとからだの中で免疫反応が十分に起こらず、次のシーズンに流行しやすくなる可能性も指摘されています。
いずれにしても急に熱が出たからといって救急を受診するのは、できるだけ控えていただきたいと思います。病院で長時間待つことは体調の悪いお子さんにとって大きな負担ですし、まわりの患者さんに移したり逆に移されたりするリスクも高くなります。また、救急医療機関にとっても負担が大きく、本当に急を要する患者さんの診療に少なからず支障が出ます。インフルエンザかな?と思ったら、まずは安静にして小まめに水分補給をおこない、平日の診療時間帯にかかりつけの医療機関を受診するようにしてください。