• 2017年12月3日
  • 2024年10月20日

小児救急医療体制の危機

今朝また、綿向山に登ってきました。今日も表参道ルートで登りましたが、7合目からは前回の登山道は通行止めで、冬季ルートに変更になっていました。9時30分前に山頂に着きましたが、山頂手前で霧氷を見ることができました。ヤマレコを見ると、昨日はもっと広い範囲で綺麗に見えたようです。身近な山でこんな景色が見られることに、あらためて感動しました。

さて、話は変わりますが、2週間ほど前から園児を中心にウイルス性胃腸炎が流行してきており、インフルエンザの流行シーズンも近づいてきました。急に吐き出したり、高熱が出たりとかで、救急外来を受診されることも多くなってきます。しかし、実は今、小児救急医療体制が危機的な状態になってきています。甲賀湖南地域においても、病院小児科の廃止や縮小によって小児救急医療に対応できる病院は限られ、開業小児科医や大学からの援護はあるものの病院の小児科勤務医は疲弊しており、このままでは遠からず破綻します。そうなれば、本当に急を要するお子さんが適切な医療を受けられなくなります。
例えば急な発熱で受診されるお子さんは大部分がウイルス感染であり、特にそれまで元気にしていたのに急に熱が出た場合、ほとんどは急を要する病気ではありません。熱が出たというだけで救急を受診することは避けていただき、発熱以外の症状についても、まずはかかりつけ医に相談し、連絡がとれなければ日本小児科学会の『小児の救急』というサイトをみていただき、それでも判断がつかなければ小児救急電話相談(♯8000)をご利用ください。小児救急医療体制を今後も存続させるため、皆さんのご協力をお願いします。

のむら小児科 0748-77-8228 ホームページ