- 2023年2月23日
やっと5類に
新型コロナウイルスが大人しくなったら、待ってたようにインフルエンザが増えてきました。当院のデータですが、やっぱり棲み分けてるんですね〜
しかし、症状や診察だけでは両者を区別するのは難しく、いずれにしても検査をする患者さんが多くなるので、診療に時間がかかってしまいます。今はすべてインフルエンザA型で、もう少ししたら下火になると思いますが、今年は3月にB型がまた流行るかもしれません。
一昨年はRSウイルスが大流行し、去年は胃腸炎がそこそこ流行りましたし、今シーズンはインフルエンザが戻ってきて、コロナ前の状態に戻りつつあります。5月の連休明けからようやく5類相当の扱いに変更になり、さる2月10日には卒業式においてマスクの装着は基本的に不要との通知が出ました。でも、きちんとした説明もなく、いきなりしなくていいですよとか、個人の判断に任せるとか言われても困りますよね〜
おそらく、ほとんどの学校では今年度の卒業式は昨年度と同様にマスクの卒業式になるんでしょうね・・・。
マスクって、感染予防対策の中のシンボルみたいなものだと思うんです。これまでいろんな対策がされてきましたが、その効果についてきちんと検証をされていませんよね。マスクにしても、本来は自分の飛沫を飛ばさないためのものですが、いつのまにかその感染予防効果が過大評価され、さらに今では感染予防よりも顔隠しの意味合いが強くなってきて、マスクを外せない人が大人もこどもも増えています。
学校でマスクを外した学校と装着を続けた学校とで感染者の発生を比較したら、装着を続けた学校の方が低かったというデータもあります。マスクに感染予防効果があることは間違いないと思いますが、マスクによる子どもたちにとってのデメリットを遥かに上回るかということですね。子どもたちにとっては新型コロナウイルスは決して怖いウイルスではなく、私はデメリットの方がずっと大きいと思います。
大人はまあいいとしても、小さなお子さんでは発達への影響が心配ですし、学校では同級生や担任の素顔を覚えることなく過ごして、みんながマスクを外した頃に出会ってもわからないってことになるんでしょうか。大人は会食を楽しんでいるのに一方方向を向いて黙食を強いられる子どもたち、入学してもほとんどリモートでキャンパスライフを楽しむこともできずに卒業する大学生たち、等々、貴重な時期に空白の時間ができてしまいますね・・。でも、過ぎたことをいつまでも考えてても仕方がないので、要はこれからの対応ですね。毎回書いてますが、とにかく大人の目線で子どもたちや学生に過剰な感染対策をこれ以上強いることのないように願うとともに、子どもたちが享受できなかった貴重な体験や時間を取り戻すために我々大人は最大限の努力をすべきではないかと思います。