• 2021年3月6日
  • 2024年10月20日

春近し

早いもので、3月も1週間が過ぎました。ツクシも頭を出して、春も近しといった感じです。
新型コロナウイルスの流行は1月初めをピークに感染者数の減少を認めていますが、このところまたクラスターが出てなかなか収束しませんね。最近は変異種のことがよく報道されていますが、もともとこのウイルスは変異しやすいことはわかっていましたし、変異を繰り返しながらいずれは普通の風邪になっていくのだろうと考えられています。ワクチンの接種も開始されましたが、ワクチンを接種したからといってすぐに元どおりの生活に戻れるというわけではなさそうです。

また、「流行を抑え込む」とかいう言葉が時々使われていますが、当初からこのウイルスを封じ込めることは困難で、数年くらい流行を繰り返すだろうと言われていました。そのため、絶対に感染者を出さないということに力を入れすぎるとマイナス面が増えますし、誹謗中傷はおさまらず、社会の分断を招きます。目指すのはウイルスの封じ込めではなく共存であり、医療供給体制に余裕ができて、コロナに限らず悪くなったらすぐに適切な治療を受けられる状態を維持しながら、病原性が低下してウイルスの脅威から解放されるのを待つしかないんじゃないかと思います。

現在は「新しい生活様式」ということで、人と人の自然な触れ合いや会話なども制限されていますが、こういう生活がいつまでも続くとは私は思いません。特に子どもたちは相手の表情をみていろんなことを感じとり、触れることで安心できることを確認します。すべてがコロナ以前の状態に戻るというわけにはいきませんが、こうした人間としての本来の生活は遠からず戻ると思いますし、少しでも早く戻って欲しいと願います。

上段はセツブンソウ(2/23撮影、米原市大久保)、ツクシは2/28撮影
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