- 2022年10月28日
- 2024年10月20日
この冬の対応
9月下旬に、いつも一緒にウォーキングをしている相棒と立山へ行ってきました。前日の午後に室堂平に到着しましたが、天候は雨。仕方なく、とりあえず1時間半ほど雨の中を歩き回りました。登山当日も朝7時半過ぎまで雨が降っていましたが、天気予報どおり8時前にピタッと止み、さっそく登り始めました。山荘に泊まっていた他の登山客の大部分は雨の中を登って行かれましたが、私たちは天気予報を信じて待ってました(笑)
登り始めた時はガスがかかってて、時折太陽が顔を出すくらいでしたが、昼過ぎにはしっかり晴れてきて素晴らしい景色を堪能できました。
さて、現在は新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)は落ち着いていますが、ヨーロッパや韓国などではオミクロン株のさらに新しい変異種が出てきており、日本も年末あたりにまた流行が起こるのではないかと考えられています。また、COVID-19が流行し始めてからほとんどみられなかったインフルエンザですが、今年は南半球のオーストラリアでかなりの流行がみられており、日本でも今年こそは流行するのではないかと予想されており、しかもCVID-19と同時流行するのではと心配されています。
ところで、オミクロン株の流行からは子どもの感染が増加し、現在では20歳未満が全体の約3割程度(10月は10歳未満が平均で13%)を占めるようになりました。これには鼻粘膜でのウイルスの増殖が子どもでも多くなった可能性もありますが、大人はワクチンや自然感染などによりある程度集団免疫がついてきたのに比べ、子どもはそれまであまり罹患していなかったこととワクチン接種率が低いので免疫ができていないというのが一番大きな理由だろうと考えられています。
もともと子どもたちにとってはそれほど怖くないウイルスですが、子どもの感染者が増加したことから小児の死亡例も少数ながら増えつつあり(8月31日の時点で実地調査ができ、外傷などの外因死を除くCOVID-19感染後の20歳未満の死亡は29名)、しかも約半数は基礎疾患が認められていません。今後さらに感染力の強い変異種が流行するとさらになくなるお子さんが増える可能性が高いと考えられます。
そんなわけで、現在では積極的に小児のワクチン接種率をあげることが推奨されています。既に接種が開始されている生後6ヶ月から4歳までのワクチンの有効性はそれ以上の年齢層に対するワクチンと比較して遜色なく、副反応(正確には「有害事象」)については、重篤なものは他の小児用ワクチンに比べてほぼ同等という成績が報告されています。現在も子どもたちはマスク着用、黙食、「ソーシャルディスタンス」など、成長期の大切な時期に様々な制限を受けています。一方、大人は最近は「with CORONA」のもとにかなり好きなことをやっています。いつまでも大人の都合で子どもたちに過剰な制限を課すのはやめて、ワクチン接種をはじめとして子どもたちの視点からの感染対策を考える必要があると思います。